野沢温泉スキー場の林道（EX)フルサイズ画像はこちら
クロスカントリースキーを始めたのは1989年の暮れだった。 　その頃から現在まで、使っているコースはただ一つ、野沢温泉スキー場の林間コースをさらに大回りする私オリジナルのコースである。考えてみれば、何とも言えぬ贅沢だ。 　初日は、こうやって新雪の積もったコースを、真新しいシュプールを残しながらひたすら上ってゆく。 　もちろん、荻原健二のようにスイスイといくはずもない。歩いているのとほとんどペースは変わらないのだ。 　競技用コース（使われていないことが多い）を２ヶ所横切って、カーブを折り返してまた２回横切ると、小屋（中に入ることは不可能）があって、そこから上ノ平へはほぼ一直線だ。 　このコースに慣れるまでは、もちろん写真を撮る余裕などなかった。 　上の写真を撮ったのは2004年の暮れである。小型のデジカメ、CasioのExilimS2を専用の防水パックに入れ、やっとの思いで撮した。220万画素と今から思えば低スペックであるが、それなりに写ったと思う。 　お天気は小雪、なまじ晴れよりも雪の感じはよく出ているだろう。 　ちなみに、このくらいの雪がクロスカントリーにとっては快適な限度で、膝の深さを超えると、いたずらに体力ばかり消耗して前へ進めない。 　温暖化と言いながら大雪の続く最近の気候は、60代に手の届くところまできた私にとっては脅威なのだが、滑りに行けること自体が貴重になった今、贅沢は言えない。
雪の十枚へ戻る	トップへ戻る