飯豊山中腹の楓（P90)フルサイズ画像はこちら
いよいよ百名山達成の飯豊山行、鍋に入れた魚を逃すわけにはいかない。 　磐越西線・徳沢駅からはタクシーを飛ばしてのアプローチだった。 　その車中、運転手さんとの話。 　「今年の飯豊、紅葉はどんな感じですか。」 　「うん、昨日乗ったお客さんの話じゃ、上の方はだいぶんきれいだったらしいよ。」 　その言葉に期待をもった。 　もっとも、一番心配なのはお天気だったが・・・ 　降水確率90％、覚悟はできていた。 　三国小屋へは雨の到着だった。夜通しそれは降り続いていた。 　そして朝・・・雨は上がっている。 　一時的かどうか、それはわからない、でもチャンスだと思った。 　それから10時間ほど、奇跡的に雨は降らなかった。 　百番目の山頂は「霧」と記録に残った。 　紅葉の写真を撮ってみよう、などという心の余裕ができたのは帰り道である。 　全山色づく中に、ひときわ目を惹くカエデがあった。な、何じゃこの赤は・・・ 　アップでも遠景でもそのカエデは異彩を放っていた。 　これもまた写真という記録に残った。
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