民宿「大阪屋」の夕食（P90)フルサイズ画像はこちら
記念すべき百個目を、降水確率90％を覆す奇跡で達成し、私は意気揚々と登山口の村へ凱旋した。 　宿泊する予定だった民宿「大阪屋」の戸をたたいたが、中から反応なし。もっとも、私がたたいたのは正面玄関でなく、勝手口だったみたいだけど・・・ 　そのうちに雨はひどくなってくるし、オイオイどうしてくれるんだよ、この喜びの日に・・・ 　やっとで気づいてもらえて中へ上がれたものの、延々と居間で待たされる。その居間にはご先祖様の遺影がぐるりと取り囲んでいた。部屋に入れてもらえたのは１時間後・・・ 　そんな気の利かない民宿だったが、夕食のメニューが写真。 　決して豪華ではないが、「大阪屋」というだけあって、関西人向けの味付けで、祝杯を上げるのにふさわしかった。 　中でも一押しは、右上の「モツ煮」である。 　嬉しい、という感情よりも、何か解放感を強く感じ、過去の山の思い出よりも、友人たちにどうやってさりげなく自慢しようか、とか、そんなことを考えていた。 　頼みもしないのに宿泊料を1000円まけてくれ、翌朝はちょっと離れたバス停まで送ってくれたこの民宿に感謝である。
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